三重県いなべ市の鞍掛峠で滑落事故、名古屋市の70代男性が死亡
2026年4月12日午後1時15分ごろ、三重県いなべ市藤原町本郷にある「鞍掛峠(くらかけとうげ)」で、下山中の名古屋市南区柴田町1丁目に住む無職の橋本伸一郎さん(70)が、登山道から約30メートル下の崖下に滑落する事故が発生しました。
妻が目撃し、別の登山客が通報
事故当時、橋本さんは妻(68)と一緒に登山をしており、妻が滑落の瞬間を目撃しました。妻はすぐに近くにいた別の登山客に助けを求め、その登山客が110番通報を行いました。いなべ警察署の山岳警備隊と地元消防隊が直ちに出動し、現場での捜索活動を開始しました。
約4時間後に発見、死亡が確認される
滑落から約4時間後、捜索隊が沢で倒れている橋本さんを発見しました。しかし、その場で死亡が確認されました。いなべ警察署によると、死因は体を強く打ったことによる多発外傷とみられています。現場は急峻な地形で、救助活動にも困難が伴ったと伝えられています。
登山歴50年以上のベテラン登山者
橋本さんは登山歴が50年以上というベテランの登山者でした。事故当日は午前9時ごろから妻と2人で鞍掛峠の登山道に入り、御池岳などを巡るルートを歩いていました。下山途中に事故が発生したことから、疲労や足元の不意の滑りが原因の一つとして考えられていますが、詳細な状況は現在も調査中です。
地域の登山安全への警鐘
この事故は、経験豊富な登山者でも不測の事態が起こり得ることを示しています。鞍掛峠は自然豊かな山岳地帯として知られていますが、一部の区間では急な斜面や滑りやすい路面があるため、注意が必要です。地元自治体や警察は、登山者に対して以下の点を呼びかけています。
- 天候や体調を考慮した計画の立案
- 適切な装備の着用と点検
- 単独行動を避け、複数人での登山を心がけること
- 緊急時の連絡手段を確保しておくこと
今後、いなべ警察署は事故の詳細な原因を究明し、再発防止策を検討する予定です。地域の登山コミュニティからは、安全対策の強化を求める声が上がっています。



