山口県警は、2026年度の採用募集から、警察官や警察職員の業務と親和性の高い職務経験や資格を有する人材を「エキスパート」として迎え入れる制度を始める。西日本の県警では初の試みとなる。
背景:受験倍率の大幅な低下
県警によると、警察官採用試験の受験倍率は2016年度に4.8倍だったが、2025年度には2倍と半分以下に落ち込んだ。この深刻な人材不足を受け、県警はこれまでも民間企業で2年以上の職務経験がある応募者に適性検査「SPI3」を導入するなど、採用のハードルを下げる対策を講じてきた。
エキスパート制度の詳細
エキスパート枠の最大の特徴は、1次試験で教養試験を廃止し、代わりに応募時に提出する「アピールシート」で審査を行う点だ。シートには職務経験のアピールや志望動機などを記入する。2次試験では、警察官の論文試験と警察職員の体力検査が免除される。
採用後の階級は、原則として警察官は巡査長以上、警察職員は主事以上となる見込み。2026年度は警察官に3人程度、警察職員に2人程度の採用を予定している。
現職警察官の声
前職が教員で、2023年に警察官となった巡査(26)は、「仕事をしながらの受験勉強は大変だった。エキスパート枠を利用すれば、仕事を続けながら応募できる。ぜひチャレンジしてほしい」と話している。
説明会と応募方法
転職希望者向けの説明会は、8月2日午前10時から山口市のKDDI維新ホールで開催される。採用募集は8月16日まで。問い合わせは県警本部警務課(代表083-933-0110)へ。



