23日午後0時40分頃、秋田県八峰町八森の国道101号で、軽トラックを運転していた青森県深浦町の60歳代女性から「運転中に何かが飛んできてケガをした」と119番があった。
能代署の発表によると、女性は能代市内の病院に搬送され、左耳裂創の軽傷(全治10日程度)と診断された。命に別条はない。女性は八峰町から青森県方向へ走行中で、軽トラックは前のガラスに穴が開き、後ろのガラスが割れていた。
猟友会員によるサル追い払い
八峰町農林水産課によると、現場付近では同日午前から、猟友会員が同町の鳥獣被害対策実施隊として、町の依頼で猟銃を使い、サルを山の方へ追い払っていた。現場は青森県との県境に近く、道路の両端は茂みや山林となっている。
能代署は、猟銃の弾が当たった可能性があるとみて、有害駆除との関係性や詳しい原因を調べている。
被害女性の証言
午後5時半頃、能代市内の病院で手当てを終えた被害女性が、現場付近で読売新聞の取材に応じた。女性は運転中に突然「ダーン」と音が響き、「大きな岩でも落ちたのかな」と思うほどの衝撃を感じたという。状況をすぐに理解できなかったが、バックミラーで自身の顔を確認すると、左耳が切れて出血しているのが分かった。
女性は100~200メートル走り、停車できる場所を見つけて路肩に駐車。家族に連絡し、自らも消防に通報した。救急車到着までは約20分あり、汗拭き用のタオルを耳に当てて出血を押さえた。縫合治療を受けた女性の左耳には白い布が当てられ、洋服のえり付近には血の痕がにじんでいた。女性は「少しでもずれていたら、どうなっていたんだろう」と声を震わせた。



