【ワシントン=栗山紘尚】米国のトランプ大統領は15日、自身のSNSで、死刑判決を受けた元軍医に対し、国防総省が計画していた銃殺刑のライブ配信を中止すると発表した。世論の強い反発を受けた判断とみられる。
「多くの善良な人々は望んでいない」
トランプ氏は投稿で、「多くの善良な人々は、配信を望んでいない」と説明した。銃殺刑は予定通り行い、被害者の親族による立ち会いは認めるとしている。配信していれば、「米国がテロリストにどう対処するかを世界が目の当たりにし、強力な抑止力になったかもしれない」とも主張した。
国防総省報道官が経緯を説明
米国防総省のショーン・パーネル報道官は同日、本紙の取材に、配信中止はトランプ氏とヘグセス国防長官が協議して決めたと説明し、「両者の意見は完全に一致している」と述べた。
元軍医の死刑執行
銃殺刑が執行されるのは、2009年にテキサス州の米陸軍基地で銃を乱射し、13人を殺害したニダル・マリク・ハサン元少佐。米国内では、人道上の観点から配信に反対する声が上がっていた。