札幌ススキノのライブバー、元の店名「シング シング シング」で再出発
札幌ススキノのライブバー、元の店名で再出発

札幌市・ススキノ地区のライブバー「シング シング シング」が、新型コロナウイルスの集団感染発生から約6年を経て、元の店名に戻して営業を再開した。来月6日には札幌市内で「復活」の記念ライブを開く。

コロナ禍で店名変更を余儀なくされた過去

2020年2月下旬、従業員1人の感染が判明し、同店は2月29日に営業を自粛。その後、客などにも感染が広がり、3月7日に札幌市はススキノ初のクラスター発生場所として店名を公表した。

SNSでは心ない中傷が相次ぎ、従業員の写真が「感染源」として無断転載されるなどの風評被害が発生。「バイオテロリスト」といった書き込みもあったという。店は休業に追い込まれ、2005年1月の開店以来初めて店から歌声が消えた。

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常連客の励ましで再開への活力

オーナーの廣中睦美さん(72)はテナント料などの「空払い」が2年で700万円に膨らみ、店を続けるのが難しいと感じたこともあった。しかし、常連客から「いつまで閉めているんだ」「再開したら連絡がほしい」といった励ましの言葉が続々と寄せられ、再開への活力になった。

2022年5月には「シェルブールクラブ」として店を再開。元の店名の印象が悪化し、従業員に「ここで働いていると知られたくない」と言われたため、「苦渋の決断だった」という。

約6年ぶりに元の店名で再出発

営業を続けるうちに客足は戻り、廣中さんは元の店名がふさわしいと考えるようになった。コロナ禍での感染拡大を「誰も悪くない」と言ってくれた常連客の言葉が背中を押し、今年4月1日に「シング シング シング」の名で再出発した。

來月6日には札幌パークホテルで記念ライブを行い、来年1月には歌手生活55周年を記念したコンサートを札幌コンサートホールKitaraで開く予定だ。廣中さんは「生きていくことは大変。たったひとりでも、心の痛みを和らげられる歌を歌いたい」と語り、今後も店に立ち続ける。

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