熊本地震の被災地に車を無償貸し出しする一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(石巻市)が、支援に必要な資金を確保するため、走行不能な故障車の部品を活用する「リサイクル寄付」を募っている。解体した部品などを売却して活動資金にするという。
どんな状態の車でも受け付け
協会では2014年以降、車を被災者らに無料で貸し出す取り組みを行っていて、熊本地震では約150台の貸し出しを予定。ただ、運搬費や保険料などの経費が約3400万円かかるという。
現地で活用できる車の寄付も募っているが、「リサイクル寄付」では、どんな状態の車でも受け付けていて、車検が切れた車両も歓迎。リサイクルすると1台あたり平均4万円の寄付になるといい、熊本地震では、27日時点で全国から26台の寄付があった。
仙台の男性が愛車を寄付
27日には、仙台市泉区寺岡の男性(71)から乗用車1台の寄付を受けた。ハイブリッドシステムが故障したことから寄付を決めた男性は「さみしいけど、間接的にでも被災地の役にたつのは車も私も幸せ」と涙。12年で計18万キロ走行した愛車を手を振って見送った。
同協会の石渡賢大・事業推進部長は「被災地に安全に車を貸し出すための費用になる。眠っている車の寄付を検討してほしい」と呼びかけている。問い合わせは、同協会(050・5482・3178)へ。



