和歌山市で昨年7月、2歳の長女を虐待死させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われた両親の裁判員裁判で、和歌山地裁は15日、無職の母親(26)と建設業の父親(26)の両被告にそれぞれ拘禁刑8年(求刑・拘禁刑9年)の判決を言い渡した。
日常的な暴行と医療放棄
判決によると、2人は和歌山市の自宅で、長女の流菜(るな)ちゃんを日常的に暴行。極度に痩せた状態だと認識しながら、昨年7月7日頃、あごを負傷して十分に食事を取れない流菜ちゃんに治療を受けさせず、同月10日、全身打撲による外傷性ショックで死亡させた。
裁判長の非難
福島恵子裁判長は判決で、1歳6か月以降、2人が頭をたたくなどの暴行を行い、死亡前には必要な医療措置を受けさせずに虐待の隠蔽を優先した姿勢を非難。「両親から虐待された末、短い生涯を終えなければならなかった被害児の絶望感は察するに余りある」と述べた。



