国の文化審議会は17日、山梨県富士吉田市にある「旧佐藤家住宅(毘沙門屋)主屋」を新たに登録有形文化財(建造物)とするよう文部科学大臣に答申した。この答申が正式に登録されると、県内の登録有形文化財(建造物)は192件となる。
江戸時代末期に建設された御師住宅
県などによると、旧佐藤家住宅(毘沙門屋)主屋は、富士登山を志す人々に食事や宿泊場所を提供し、登山の準備を行うための「御師住宅」の一つ。江戸時代末期に建設されたとされる。文化審議会は、床構え付きの座敷や別棟の御神前など、御師住宅特有の間取りが強く残されている点を評価した。
登録有形文化財の基準と今回の答申
登録有形文化財は、建築後50年以上経過した建造物のうち、国土の歴史的景観に寄与するもの、造形の規範となっているもの、再現が容易でないものなどが対象となる。今回は「国土の歴史的景観に寄与している建造物」として答申された。
旧佐藤家住宅は、富士山信仰の歴史を今に伝える貴重な建物であり、地域の文化財保護の観点からも重要な意義を持つ。正式登録後は、保存と活用がさらに促進される見通しだ。



