ネパールと中国の国境地帯で26日に発生した大規模な土石流をめぐり、ネパールの防災当局は29日、死者が626人になったと発表した。中国側の死者数は7人で、行方不明者は両国合わせて3000人近くに拡大している。
発生から72時間経過、捜索は難航
生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が過ぎたが、二次災害の恐れや被害範囲の大きさから、捜索活動は難航している。現場は地形が複雑でぬかるんでおり、ヘリコプターなどを使った救助活動が難しい状況だという。
4451人を救助、外国人187人含む
ネパールのシシル・カナル外相は29日、カトマンズ市内で記者会見し、これまでに外国人187人を含む4451人を救助したことを明らかにした。また、被災した水力発電所の作業員を救出するため、インドや中国から救助隊を受け入れると説明している。
ネパールから川が流れ込むインド北部ウッタルプラデシュ州でも、複数の遺体が発見されたと地元当局者が取材に明らかにした。
安否不明の日本人家族
安否が不明の日本人は、大阪市内の夫婦と子ども3人の家族とみられる。親族の女性は取材に、「不安で眠れていない。29日が帰国予定日だった。帰ってくると信じている」と話した。



