埼玉県内の住宅街の一角に、どこにでもありそうなプレハブ倉庫が立っていた。ある葬儀業者の営業所とされる場所だ。
看板や表札はなく、窓という窓にはすべて板や段ボールが貼られ、隠されていた。
シャッターの下が少し開いていたので、声をかけると中から人が出てきて、葬儀業者のスタッフだと名乗った。倉庫の中は冷房がきいておらず、段ボールなどが散乱していた。部屋の奥にはステンレス製の大きな冷蔵庫が置いてあるのが見えた。
「引き取った遺体が入っている」
電気モーターのような大きな音が響いていたので、冷蔵庫に何が入っているのかと尋ねると、スタッフはこう答えた。
「引き取った遺体が入っている」
身寄りのない高齢者や、単身の生活保護受給者の増加に伴い、自治体を対象にひそかに広がっている「無縁ビジネス」。その実態に迫ります。
取材のきっかけは、記者が入…
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