7月下旬、スーパーに買い物に行くと、野菜などの価格が高くなっているのに驚いた。猛暑は、私たちの健康だけではなく、お財布にも重大な影響を及ぼしている。猛暑によって物価が上がる現象のことを「ヒートフレーション」と呼ぶ。ヒート=熱とインフレーションをかけ合わせた造語だ。
酷暑の影響で、野菜などの供給が減少する一方、需要はしっかりしているため、どうしても価格が上がりやすくなる。猛暑の必需品ともいうべき、アイスクリームやビールなどの価格も上がり気味のようだ。
猛暑がもたらす野菜の生育不良と値上がり
猛暑による野菜の水膨れなど生育不良は増え、ものによっては収穫量が減少しているようだ。ところが、猛暑であっても、わたしたちが必要とする食品の量(需要)は大きく変わらない。食品などの値上がりはかなり目立っている。
市場調査の一つによると、7月、飲食料品の値上げは2566品目に及んだ。1回あたりの平均値上げ率はかなり急速だ。
電気代への波及と今後の深刻化
地球温暖化もあり、ヒートフレーションの影響は、今後、さらに深刻化することが想定される。食料品の値上げだけではなく、電気代にも押し上げ圧力がかかることも考えられる。今夏のヨーロッパでは、実際に電力価格が急上昇した。
わが国でも、空調などの電力需要が増え、電気代が上昇する恐れはある。電力需要を満たすため、液化天然ガスなどの輸入は増え、貿易収支が悪化することも懸念されるだろう。わたしたちにとって、ヒートフレーションは無視できない脅威になり始めている。
実際、庶民の食卓にマイナスの影響をもたらしていることがわかるデータがある。



