2006年8月に福岡市の「海の中道大橋」で起きた飲酒事故から25日で20年を迎えた。母親の大沼かおりさん(49)は福岡市東区で開かれた飲酒運転撲滅をめざす県民大会に登壇し、我が子たちへの思いを語り、20年間をつづった詩「道しるべ」を朗読した。
事故から20年、3児の命を奪われた夜
事故は06年8月25日午後10時50分ごろに発生。飲酒運転をしていた福岡市職員(当時)の男の車が、大沼さんら家族5人の乗る車に追突し、車は約15メートル下の海中に落ちた。長男の紘彬ちゃん(当時4)、次男の倫彬ちゃん(同3)、長女の紗彬ちゃん(同1)が死亡した。男は危険運転致死傷罪などで懲役20年の判決が確定している。
「遺族」と呼ばれる苦しみと、生かされた意味
あの日、大沼さんは3人が生まれた病院の前を一緒に通りかかり、「次に赤ちゃんが生まれる時は僕、生まれるところ一緒に見たいよ」などと話し合ったという。その数時間後、事故に巻き込まれた。
これまで家族だったのが「遺族」、子どもたちの写真が「遺影」と呼ばれるようになり、そう言われるたびに「つらく、それを誰にも苦しいと言えず胸に秘める日々を過ごしてきた」と振り返った。
事故後、「どうして私は生かされたのか」を問い続けてきたという大沼さん。苦しみや悲しみは今も消えることはない。それでも、「3人の子どもたちがこの地上に確かに生まれ、深い愛の中で生きていたことを伝えるため」に、その命を語り継ぎ、未来へつないでいく。そのために生かされたのだと、思えるようになったという。
詩に込めた未来への願い
詩は「今、苦しみ、悲しみの中にいる人たちの道しるべに、私はなりたい」と結んだ。
警察庁によると、この20年…(以下は有料記事のため省略)



