神戸市長田区で6月、坂道で立ち往生した軽トラックを押して助けようとしたバングラデシュからの留学生2人が軽トラックにはねられ、1人が死亡、もう1人がけがをした事故で、神戸地裁は14日、軽トラックを運転していた無職の男(57)に拘禁刑1年10カ月(求刑拘禁刑2年)の実刑判決を言い渡した。
事故の経緯と判決
男は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われ、稲垣雄大裁判官は「運転を中断するなどの注意義務を怠り、軽トラックが2人に向かっていく際もブレーキを踏まなかった」として、実刑を言い渡した。
起訴状や関係者への取材によると、男は6月23日午前0時ごろ、長田区高取山町1丁目の坂道を軽トラックで下っていたところ、電柱に阻まれ後退を余儀なくされたが、急な坂道のため後退できなかったという。
留学生が押して助けようとしたが
近所に住むバングラデシュ人留学生のラヒム・ホサインさん(24)と友人の男性(24)が男に頼まれ、男がバックギアでアクセルを踏む間、軽トラックを前方(坂の下側)から押した。軽トラックは後ろに進んだが、右後輪が道路脇の側溝で空回りし、前方の2人に向かって滑り落ち始めたという。
ホサインさんはトラックにひかれて胸などを押し潰され死亡し、友人は転倒して頭に全治3週間のけがを負った。



