警視庁は12日、希少なトカゲを密輸入しようとしたとして、メキシコ国籍で住所・職業不詳の男(23)を関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで逮捕したと発表した。容疑を認めているという。
靴下22足に約200匹、1匹除き生存
生活環境課によると、逮捕容疑は8日、韓国の金浦国際空港から羽田空港に向かう航空機に預けたスーツケース内に、生きたトカゲ9匹を隠し、無許可で輸入しようとしたというもの。
7月27日、同課に「爬虫類の展示即売会に合わせて、トカゲを密輸入しようとしているメキシコ人がいる」などと情報提供があった。情報共有された税関が警戒していたところ、男が羽田空港に到着。税関職員が、無申告で税関検査場を通過しようとした男のスーツケース内を調べると、履き口が結ばれた靴下22足の中から計約200匹のトカゲが見つかった。1匹を除き、いずれも生きていたという。
アオキノボリアリゲータートカゲ、ワシントン条約で規制
このうち、9匹を鑑定に出したところ、「アオキノボリアリゲータートカゲ」と呼ばれるメキシコの高山地帯に生息するトカゲと判明。ワシントン条約では、取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれがある種と定められている。商業取引する際は、輸出国側の許可書が必要だが、男は所持していなかったという。
メキシコで560~760円仕入れ、国内では10万円で取引も
男は調べに対し、メキシコ国内で1匹約560~760円で仕入れたと供述した。同課によると、日本国内では流通量が少なく、ペットとして人気で、1匹約10万円ほどで取引されることもあるという。
警視庁はトカゲの仕入れ先や持ち込んだ目的など、一連の経緯を詳しく調べる。



