散らかった部屋を片付けながら、子どもたちとの思い出の品を見つめる依頼主の女性。ルポライターの國友公司氏が、ゴミ屋敷に住む人々の実態を伝える。
「ゴミ屋敷」になった原因はシンプル
二見氏が「なぜゴミ屋敷になってしまったのか」を探ると、原因はシンプルだった。いくつか要因はあるものの、大きな理由はゴミの分別方法がわからなかったからだ。
キッチンには油の入った食器とビンが残されていた。「また使うかなと思って置いていたら結局このままで……」と女性は言う。
キッチンに置いてあるどんぶりと瓶には、使い終わった食用油がためられていた。
「ゴミを捨てられない原因は、片付けが苦手というだけじゃないんですよね。たとえば、料理に使った油をどう捨てたらいいかがわからない。そういうことの積み重ねだと思うんです。片付けが苦手と思っている方って、わからないことが重なりすぎてキャパオーバーになっているパターンが多いと思います」(二見氏)
「いる・いらない」を確認、不要品も捨て方に迷い
「いる・いらない」をスタッフとともに確認する依頼主。不要な家電や家具類も捨て方に迷い、そのままだった。
洗面所にもゴミがあちこちに散らばっていた。
調べればわかることでも「わからないから近寄らない」
油を捨てるときは、流しにそのまま流してはいけない。最も簡単なのは、市販の固める粉を使って燃えるゴミで出す方法だ。
もし粉がなければ、牛乳パックや二重にしたポリ袋に新聞紙やキッチンペーパーを詰め、そこに冷ました油を吸わせるやり方もある。ただ、紙や布に吸わせる場合は自然発火するおそれがあるので、水も一緒に染み込ませないといけない。そして、口をテープや輪ゴムでしっかり縛って燃えるゴミに出す。
また、自治体によっては廃油を資源として回収しているところもある。
「なんかもう情けなくて」女性がこらえきれずに涙を見せた
次ページでは、女性が涙を見せた理由が語られる。



