熊本地震の被災地では、避難所での生活などで子どもたちが普段と異なる環境に置かれている。地震への恐怖や疲労からストレスがたまりやすい子どもたちへの対応について、専門家は「まず出来るだけ規則正しく睡眠と食事を取り、大人が落ち着き、子どもたちを安心させてほしい」と話す。
大規模災害後の子どもの反応
東日本大震災や2016年の熊本地震などの大規模災害後、イライラして周囲に当たったり、保護者から離れなくなったりする子どもが目立った。また、頭痛や腹痛、眠りが浅いなどの体調不良を訴える子もいた。
2016年の地震後、学校現場を回り心のケアにあたった熊本大学の大塚芳生教授(学校心理学)は「こういった反応は大きな災害の後には当たり前のこと」とした上で、「表情が乏しかったり、弱音をはかなかったりという、見えにくい変化にも注意してほしい」と話す。
家庭や保護者へのアドバイス
家庭や保護者が子どもに接する際には、無理に被災体験を聞き出さずに傾聴に徹すること、イライラすることなどは「正常な反応」と伝えること、被災映像を繰り返して見ることを避けることなどのポイントを挙げる。中高生は避難所の運営などを手伝うことで、役立っていると実感することも大切という。
文部科学省は7月29日、全国の教育委員会などに対する通知で、被災した児童生徒が通う学校で健康相談を行ったり、スクールカウンセラーを活用したりするなど、心の健康問題に適切に取り組むよう配慮を求めた。



