県警機動隊、訓練にメリハリと丁寧な指導で体育会系イメージ刷新
県警機動隊、メリハリ訓練でイメージ刷新

大規模災害時に真っ先に出動し人命救助にあたる県警機動隊は、隊員の能力を維持しつつ健康や私生活のバランスを尊重する改革を進め、厳しく閉鎖的とされがちなイメージの刷新を図っている。

高さ11メートルの塔で降下訓練

水戸市の訓練場にある高さ11メートルの塔では、今春入隊した藤川寿真巡査長(26)が「レンジャー藤川、準備よし」と声を響かせ、関恭介小隊長(39)の「降下」の合図でロープを伝って降りる訓練が行われた。藤川巡査長は高校時代に野球で常総学院の4番を務め、「いち早く現場に駆けつける警察官になりたい」と交番勤務を経て機動隊への入隊を志願した。

機動隊は災害救助やテロ対策、武装闘争の鎮圧など高い専門性を要する任務を担い、厳しい訓練から「体育会系」のイメージで見られることが多い。警察官志望者が減少する中、県民を守る人材を確保するため改革を進めている。

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暑さ指数で訓練判断、休暇取得を推奨

最近では暑さ指数(WBGT)に基づいて訓練の継続可否を判断するなど隊員の体調管理に配慮し、有休や4週間以上の育児休暇の取得を推奨するなど働きやすい職場づくりに力を入れている。藤川巡査長も入隊当初は「怖い」という先入観があったが、5月の潜水訓練で関小隊長に「最初からできるやつはいない。力を抜け」と声をかけられ、リラックスして訓練に臨めたことで「先輩は怖くないんだ」と感じるようになった。

チームワーク重視の指導

関小隊長は「最強の部隊を作るにはチームワークが不可欠」と話し、かつてはつらくても訓練に耐えるしかなかったが、今はなぜこの訓練が必要なのかを丁寧に説明し、隊員一人ひとりに合った指導を心がけている。重大事態に備える厳しい訓練は欠かせず、隊の実力を維持するにはメリハリが大切だという。県警機動隊の石黒真人隊長は「これまで以上に風通しの良い環境を意識し、個々の能力に応じたきめ細やかな指導をしていきたい」と語った。

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