公正取引委員会は21日、光学機器大手のHOYA(東京)に対し、取引先32社に金型を無償で保管させていたとして、下請法(現・中小受託取引適正化法)違反(利益提供要請の禁止)を認定し、再発防止を求める勧告を行った。
金型643個を無償保管、30年以上のケースも
公取委の発表によると、同社は遅くとも2024年7月から今年4月までの間、長期間発注する見通しがないにもかかわらず、自社で販売する内視鏡の部品製造に必要な金型など計643個を取引先32社に無償で保管させていた。中には30年以上にわたり保管させていたケースもあったという。
既に1452万円を支払い
同社は既に保管料に相当する費用などとして約1452万円を取引先側に支払った。中小企業庁が調査を行い、先月、公取委に対して勧告を求める措置請求を行っていた。
公取委は、HOYAに対し、再発防止策を講じるよう求めている。同社の行為は、下請法が禁止する「利益提供要請」に該当すると判断された。



