精神科医の和田秀樹氏は、『落ち込まない 考えすぎない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中で、大きな決断の下し方について持論を展開している。
「『マイホームか、賃貸か』という問題で、メリット・デメリットを天秤にかけると、悩み続けることになる。迷ってるくらいなら『一か八か』でやってみるのは、浅はかでもなければ、無謀なことでもない」と述べている。
予測できない時代を柔軟に生きる
世の中は理屈通り、予想通りにはいかないものだが、多くの人はそれを「納得」していないと和田氏は指摘。起こってほしくないこと、思いも及ばないことを「あってはならない」と思い、予想外のトラブルにいら立ったり、自己嫌悪に陥ったりするという。
「起こってほしくないことを『あってはならないこと』と考えてしまうと、実際に起こったときには、とても冷静ではいられません」と述べ、些細なことでも重大だと割り増ししてとらえると、マイナス感情も割り増しになると警鐘を鳴らす。
「まあ、いいか」で受け入れる
和田氏は、結論が出せない問題は「出たとこ勝負」を覚悟し、何か不都合が起こったらそのときに対処すればよいと説く。「時間だけがすぎていく」ことが最も大きな損失であり、曖昧さに耐えられる柔軟な思考が大切だとしている。
本稿は同書の一部を再編集したもの。



