広島は1日、指定薬物「エトミデート」を巡る問題で、主力の小園、矢野を含む4選手と来季の契約を結ばないことを決めた。球団本部長の鈴木清明氏は、調査で受け答えに矛盾があったと説明し、不信感を示した。
問題の発端と球団の対応
発端は1月27日、当時選手だった羽月隆太郎氏(26)がエトミデートを使用したとして、医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたこと。選手契約を解除された羽月氏は5月の公判で「周囲にも同じように吸っているカープの選手がおり、大丈夫だと思った」と証言し、球団が再調査に追われる事態となった。
小園、矢野らはエトミデートの使用を否認。しかし、鈴木球団本部長は「調査で(受け答えに)矛盾があったこともある。中身については言えないが、この4人に対しては仕方ないなという感じ」と語り、不信感を隠さなかった。
球団本部長の一問一答
鈴木球団本部長は「我々の損失があったとしても、ここですっぱり自由契約にして、(獲得するかは)各球団の判断に任せればいい」とし、「細かいうわさ話であっても、徹底的に突き詰めて、選手にも注意喚起をたびたびしていくしかない」と今後の対策を述べた。
一問一答では、信頼関係を築くのが難しい理由について「警察も捜査して書類送検されている選手もいる。週刊誌の報道もあるし、我々の調査も進める中で、今後、一つ何か出てきた時に『この選手は大丈夫だ』と言えない」と説明。調査でうそをついていると感じたかとの問いには「疑問点を尋ねても、明確(な回答)ではないと、一つの判断材料にせざるを得ない。(エトミデートの使用を)白か黒かで言えば、白。ただ、色々な情報を調査しながら契約するので、そういう判断をした」と答えた。
調査方法については「捜査権があるわけではない。ヒアリング中心。こういううわさを聞きましたと聞けば、個別にヒアリングを重ねた。今後、新たなものが生じれば(調査を)続ける」と述べた。
選手のコメントと監督の見解
4選手は問題発覚などもあり、一軍選手登録を抹消されていた。前川は「ファンを裏切ったような形になって申し訳ない」と話し、田村は「否定したいことは色々あるが、(羽月氏に薬物を譲渡した人物との関係をうかがわせる)写真に写っていたので、一緒にいたことは事実。自分の緩んだ気持ちがああいう形で大きくなってしまった」と声を落とした。
広島・新井監督は「事実はどうなのかわからないが、結果的にこのようになり、残念で(ファンに)申し訳ない」とコメントした。