函館五稜郭「兵糧庫」特別公開、建設当時の木製水道管など展示 31日まで
函館五稜郭「兵糧庫」特別公開、31日まで

函館市にある国の特別史跡・五稜郭跡で、建設当時から残る唯一の建物「兵糧庫」が特別公開されている。公開期間は31日まで。建物の劣化を防ぐため、通常は外観のみの見学だが、毎年8月の1か月間だけ内部を公開している。

幕末に建造、箱館戦争を生き延びた建物

兵糧庫は幕末の1864年、箱館御役所(奉行所)の建設に合わせて建造された。建設当時の見取り図には「土蔵」と記されており、奉行所時代は文書や物品の保管庫として使用。箱館戦争時には食料を蓄える米蔵として使われた。

新政府軍と旧幕府軍が最後に戦った箱館戦争後、唯一解体を免れた建物で、大正時代には箱館戦争の関連資料を展示する施設「懐旧館」として使われた。

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当時の姿を再現、貴重な展示物も

土蔵造りの平屋建てで、幅21.8メートル、奥行き9.1メートル。老朽化や破損が進行したため、1972年から73年にかけて大規模な解体・組み立て工事が行われたが、柱などの木材は可能な限り再利用され、建造時に近い状態を再現。柱や梁は当時のままだという。

建物内では、五稜郭跡で出土した当時の輸出向け磁器製酒瓶「コンプラ瓶」や欧州のワイン瓶、市内の亀田川から水を引くために使った木製の水道管、奉行所で使われた生活道具なども展示されており、大勢の観光客が歴史ロマンを堪能している。

入館は無料で、見学時間は午前10時から午後3時まで。

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