福岡県の服部誠太郎知事は7日の定例記者会見で、議員らの地位を利用した不当な要求から職員を守るための条例を制定する考えを示し、県議会9月定例会に提案する方針を明らかにした。服部氏は「対等に役割を果たす県政を構築する」と述べた。
条例の内容と背景
条例は立場に乗じた議員らの不当要求を防ぐ目的があり、口利きや情報提供の強要などを想定しているという。県職員倫理規則を改正する方針も示し、接待や金銭のやり取りといった禁止行為などを定める対象に議員を加える。
県では、庁内の互助組織「部課長会」による県議の政治資金パーティー券購入、職員による議会の質問案の「横流し」や代筆といった問題が発覚している。
県職員出身の服部氏は、一連の問題で高まる県民の不信に対して陳謝し、「議員への上下関係の意識が、忖度やなれ合いにつながってきた」と指摘。「安心して職務に向き合える行政運営を確保したい」と力を込めた。
疑問の声も
服部氏の条例制定の方針に、議員や県職員からは疑問の声も出ている。自民党の中堅県議は「議会だけが悪者になっているが、(質問作成などは)その方が予算が通りやすいという執行部側の思惑もあったはず。忖度はお互いが作り上げてきた歴史だ」と不信感を示した。県職員の一人も「どういう条例なのかよく分からない。知事のアピールではないか」と指摘した。



