福岡県議会の金銭授受疑惑などを巡り、蔵内勇夫議長に対する議長職の辞職勧告決議案の採決が見送りになった17日、県民からは議会の対応を批判する声が相次いだ。蔵内氏の地元の自民党市議も採決の中止を求める動議を提出した党県議団の対応を残念がった。
県民からは憤りの声
北九州市小倉南区の自営業の女性(30)は、「採決の中止を求める動議に賛成した議員は全員、名前や理由を明らかにしてほしい」と憤った。
福岡市博多区の会社員男性(68)は「どうしても『辞めさせられた』という形は取りたくないのだろう。これ以上見苦しく(地位に)しがみつかないでほしい」と語気を強めた。蔵内氏が9月定例会で政治倫理条例制定のめどがつけば議長を退く意向を示したことに触れ、「そもそも政治とカネの問題で疑惑を持たれている人物が議会改革を主張すること自体がおかしい」と切り捨てた。
元県職員や地元議長の見方
福岡県鞍手郡に住む元県職員の80歳代の男性は「県議会が強い状況は長い歴史がある。(県議会の金銭授受問題を調査する)第三者委員会がきちんとした結論を出すことを期待したい」と述べるにとどめた。後輩の県職員に対しては「県民の厳しい目があると思うが、良い仕事をしてほしい」と思いやった。
一方、蔵内氏の地元、同県筑後市議会の弥吉治一郎議長は、「こういう展開になるなど予想もできなかった」と驚き、「自民党県議団は採決によって、改革の意志を示せば不信感や憤りを和らげることができたのに残念だ」と述べた。



