神奈川県藤沢市議会の議会運営委員長を務める西智議員(49)が7月、市議会局の職員に家庭菜園で収穫した野菜を配っていたことが判明した。専門家によると、公職選挙法が禁じる「寄付行為」に抵触する可能性があるという。
野菜の配布とその経緯
関係者などによると、西氏は7月、「家庭菜園でできた野菜」と説明し、ニンジンやゴーヤなどの野菜を市議会局に持参。一部の職員はこれを持ち帰ったという。
市議会局の職員の中には、市議選での有権者となる市内在住者も含まれているが、西氏は読売新聞の取材に対し、「(法に)抵触する認識ではなかった」と釈明した。
専門家の見解と過去の問題
公選法に詳しい神戸学院大学法学部の上脇博之教授は、「高額ではないが、公選法違反の寄付供与になる可能性があり、軽視できない」と指摘する。
西氏を巡っては、昨年10月の常任委員会の視察で長崎県を訪れた際、本来は随行職員が管理すべき視察費用約30万円を他の委員の了承を得ずに預かり、議長から口頭注意を受けていた。西氏は、「職員が女性2人でひったくりの懸念もあり預かった」と説明。職員2人は議会局長から口頭注意を受け、市は行政視察に関するマニュアルを整備したという。



