山形県警は21日、勤務していた保険代理店から約5000件に上る損害保険の顧客情報を不正に持ち出したとして、50~60歳代の男女4人を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕した。会社側は約2億円の被害を訴えており、県警は不正に得た情報を営業活動に使用した可能性もあるとみて調べている。
逮捕された4人と容疑
逮捕されたのは、いずれも会社員の山形県寒河江市の男(62)、天童市の女(62)、鶴岡市の男(56)の3容疑者と、鶴岡市の無職の女(56)の4人。認否は明らかにしていない。
発表では、4人は県内の保険代理店に勤務していた2024年9月、損保会社のサーバーに接続し、営業秘密である契約者の名前や住所・電話番号などが含まれた顧客情報計約5000件を記録媒体に複製して不正に持ち出した疑い。4人は当時、保険の募集などの業務を行っており、同社のシステムへの接続権限が付与されていた。
被害の経緯と転職
昨年6月28日に代理店から県警に相談があり被害が判明。同社によると4人の退職後に約3000件の解約があり、被害金額は約2億円に上るという。
4人はデータを取得した直後に競合する保険代理店「まごころ保険センター」(寒河江市)に転職していた。同社は寒河江市の男が設立した会社で、被害に遭った代理店とは業務委託契約を交わしていたという。



