鳥取県伯耆町は27日、町立植田正治写真美術館の入館料を7年にわたって着服したとして、青井洋一・前館長(53)を懲戒免職処分にした。被害額は約2600万円にのぼるとみられ、町は全額の返済を求めるとともに、県警に業務上横領容疑で告訴する方針だ。
就任から退任まで繰り返し着服
発表によると、青井前館長は就任した2019年度から退任した昨年度末までの間に、入館料の一部を町へ入金せず、繰り返し着服した。入館料や帳簿類を一人で管理しており、発覚を逃れるため、町の一般会計の決算資料などを書き換えて帳尻を合わせていたという。
現館長の気づきで発覚
現館長が7月下旬、昨年度の年間入館者数が複数の資料で異なることに気づき、日々の入館者数と入館料の記録を精査して発覚した。青井前館長は町の聞き取りに対して着服を認め、全額を生活費と住宅ローンなどの返済に充てたと説明し、返済の意思を示しているという。青井前館長は今年4月から町立日光公民館長を務めていた。
第三者委員会で全容解明へ
町は有識者による第三者委員会を設置し、事案の全容解明に力を入れる。小沢敦彦町長は27日に町内で記者会見を開き、「町民の皆様の信頼を守るべき立場にありながら、未然に防げなかったことは痛恨の極みだ。組織の抜本的な立て直しに全力を挙げて取り組む」と陳謝した。



