愛知県警は23日、日本政策金融公庫名古屋支店の元職員の男(35)(福岡市)を収賄容疑で逮捕した。融資の際に便宜を図った見返りに、企業側から約900万円相当の高級腕時計を受け取ったとしている。
融資額増額や時期前倒しの便宜
日本政策金融公庫の発表によると、男は同支店で融資担当の課長代理だった2021年10月、腕時計や宝飾品を販売する名古屋市の会社2社に対する計4億3000万円の融資を巡り、融資額を増やしたり、時期を早めたりするなどの便宜を図った。その見返りとして、両社を経営していた男から腕時計(販売価格924万円相当)を受け取った疑いが持たれている。
贈賄側については公訴時効(3年)が成立している。
みなし公務員に収賄罪適用
日本政策金融公庫は中小企業向け融資を担う政府系金融機関で、職員は「みなし公務員」とされ、収賄罪の適用対象となる。
県警によると、男は2014年に採用され、2021年3月から名古屋支店中小企業事業融資第1課で勤務。2024年7月に懲戒解雇されている。



