気象庁は16日午後0時40分、巨大地震の発生で最大震度7程度の強い揺れが予想されるとして、北海道から東海地方にかけて緊急地震速報を発表したが、誤りだったとして同48分に取り消した。千島列島を震源とするマグニチュード(M)9・9の地震と推定したが、実際はカムチャツカ半島付近を震源とするM6・9で、北海道函館市で震度1を観測しただけだった。
自治体や交通機関で混乱
今回の地震では、自治体や交通機関でも混乱が見られた。緊急地震速報を受信すると、防災行政無線で自動的に住民に知らせている自治体は多く、東京都品川区では「緊急地震速報 大地震です 大地震です」との音声を放送。直後に取り消しの情報を区のホームページやSNSで知らせた。
東京・銀座の商業施設では、来店者のスマートフォンから緊急地震速報の音が一斉に鳴り響いた。近くで買い物中だった女性会社員(34)は「見たこともない大きなマグニチュードの数値を見た時は頭が真っ白になった。揺れなくてほっとした」と話していた。
新幹線の運転見合わせ
JR東海によると、東海道新幹線は午後0時40分頃に地震防災システムが作動し、新横浜―豊橋間の上下線で安全確保のため一時運転を見合わせ、15分後に再開した。実際の揺れは小さかったが、同システムが、停止が必要な震度と過大に推計した。緊急地震速報の発表とは直接の関連はないという。