大阪・関西万博の会場建設工事を巡る背任事件で、竹中工務店の現場責任者だった男(61)(奈良市北市町)の自宅をリフォームした建設業の男性が、読売新聞の取材に「万博関連工事の名目で、リフォームの請求書を作らされた」と証言した。大阪府警もこうした経緯を把握しており、詳しい状況を調べている。
容疑者宅のリフォームと請求書作成の経緯
府警によると、男は現場トップの総括作業所長だった2025年2~5月、下請け業者に対し、大屋根リングの工事作業員らが使う仮設事務所の内装工事費として、竹中工務店に約1300万円を水増し請求させたとして、今月19日に逮捕された。府警は認否を明らかにしていない。
男は、この下請け業者に自宅のリフォームを依頼。水増し分をその費用に充てさせたという。
取材に応じたのは、この下請け業者からリフォームを依頼された建設業の男性。男性によると、下請け業者の代表からリフォームを頼まれ、昨年施工したという。下請け業者とは20年ほど前から付き合いがあった。
男性は、代表から万博関連工事の名目で請求書を依頼され、作成したという。「(下請け業者が)万博の工事をやっており、税金対策か何かだと思った」と述べた。
リフォームの規模と容疑者への印象
男性は男について、「こちらの見積金額がすぐに受け入れられ、えらいお金持っているなと感じた」と振り返った。内壁を取り払うなど大規模なリフォームで、高価な木材も使っており、「建て替えた方が安いぐらいだ」と感じたという。
事件については「知らなかった」とした上で、請求書の作成は「失敗だった」と話した。府警は、男性は事件に関与していなかったとみている。
府警は20日、男を送検した。



