道頓堀火災から1年、現場近くで今も続くたばこのポイ捨て…ミナミは全国最悪
道頓堀火災1年、現場近くで今もポイ捨て…ミナミは全国最悪

消防隊員2人が死亡した大阪・ミナミの道頓堀雑居ビル火災は、18日で1年となった。出火原因と判明したたばこのポイ捨ては、今も後を絶たない。ミナミでのポイ捨ては全国的にみて多く、大阪市は喫煙所の整備を進めている。

現場近くで1時間半に14人の路上喫煙者

記者は8月14日午後6時頃から約1時間半、現場の雑居ビル近くで路上喫煙者を確認した。14人おり、3人がポイ捨てしていた。花壇に腰掛けて喫煙し、ポイ捨てした会社員男性(44)は「だめなのはわかるけど、近くに喫煙所がなく、どこにあるかもわからないから」と話した。出火リスクを問うと、「足で(踏んで)消したから大丈夫」と述べた。

無炎燃焼が原因、難波駅はワースト4284本

ポイ捨てが危険なのは、火が消えたと思っても、くすぶった状態で「無炎燃焼」を続け、可燃物に触れると出火するためだ。大阪府警によると、雑居ビル火災でのポイ捨ては午前9時30分頃。大阪市消防局によると、出火は同9時45分頃で、同局は無炎燃焼が起き、ごみなどに燃え移って出火したと推定する。

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大阪府飲食業生活衛生同業組合は昨年6月、全国の主要都市6か所で、ポイ捨ての数を調査。現場近くの難波駅と大阪市北区、札幌市、東京、名古屋市、福岡市の主要駅周辺で午後5~9時に路上の吸い殻を数えたところ、難波駅がワーストの4284本で、ワースト2位の福岡市・天神駅(1033本)の約4倍に上った。同組合は「ミナミは観光名所や飲食店が密集し、人が集中しているにもかかわらず、喫煙所が不足し、ポイ捨てが非常に多い」と分析した。

大阪市が喫煙所整備を拡大、今年度内に12か所増設へ

大阪市は昨年1月、大阪・関西万博に合わせ、路上喫煙を全面禁止とする改正条例を施行。屋外や店舗内に指定喫煙所347か所を整備した。このうちミナミは39か所で、今年度内に12か所増やす方針という。市は「スペース確保の困難から、十分な数の喫煙所を確保できていないのが現状だ」と説明した。

◆道頓堀の雑居ビル火災=昨年8月18日午前9時45分頃、大阪市中央区宗右衛門町で発生。浪速消防署消防監の森貴志さん(当時55歳)と同消防司令補の長友光成さん(同22歳)(ともに殉職後に特別昇任)が亡くなり、消防職員ら5人が負傷した。大阪府警は今年7月14日、たばこのポイ捨てでビルを焼損させたとして、大阪市都島区の会社員の男(35)を重過失失火容疑で書類送検した。

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