自民党の岩屋毅前外相(68)は2月の衆院選で11回目の当選を果たしたが、SNS上で「媚中」「中国の手下」「反日」などと批判する投稿が選挙前後に急増した。地元の大分3区では知名度も高く、これまで盤石な戦いを続けてきたが、今回は思わぬ逆風にさらされた。
ネット情報で広がる不信感
別府市で出会ったホテルで働く男性(54)は「岩屋さんはネットで中国寄りと言われている。高市早苗首相の反対勢力みたい」と不信感を口にした。衆院選では参政党の新顔に投票したという。男性の家にテレビや新聞はなく、岩屋氏に関する情報はYouTubeやTikTokで得たという。
岩屋氏への批判は選挙前後に急増しており、有権者と政治家がSNSでつながる時代の影響が浮き彫りになった。共感も攻撃も一気に広がる中で、岩屋氏はその渦中に身を置くことになった。
高市首相の歴史的大勝の影で
高市早苗首相が歴史的大勝を果たした衆院選からまもなく半年。高市内閣が高い支持率を維持する一方、野党は苦戦が続く。本連載は国会答弁、首相動静、SNSなどの膨大なデータを分析し、その背景を探る。
岩屋氏への批判が具体的にどのように広がったのか、地元・大分3区を歩き、有権者の声を集めた。



