岡山県新見市が発注する指名競争入札をめぐり、予定価格を漏らしたとして、県警は6日、市都市整備課の参事(52)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の両容疑で、工事を落札した建設工事会社代表取締役の男(53)を公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕したと発表した。逮捕は5日。県警は認否を明らかにしていない。
入札に13社参加、最低制限価格で落札
発表によると、参事は昨年5月28日に行われた複合公共施設「きらめき広場・哲西」の改修工事に関する指名競争入札を巡り、予定価格1億850万円(税抜き)を代表取締役に漏らして落札させた疑い。代表取締役は情報を踏まえ、役員を務める会社に落札させ、公正な入札を妨害した疑い。
県警によると、入札には13社が参加し、代表取締役の会社が最低制限価格と同じ9870万円(同)で落札。2人は親戚関係で、参事の入庁前から面識があったという。
県警は6日夕、市役所に捜索に入り、捜査員9人が市都市整備課から関係書類などを押収した。
市長が謝罪、再発防止委員会設置へ
市職員の逮捕を受け、石田実市長は6日午後、記者会見を開き、「逮捕は誠に遺憾で、市民をはじめ関係者に多大な迷惑をかけ、心からおわび申し上げる」と謝罪した。
市によると、代表取締役が役員を務める会社は、2026年度には市発注工事の落札実績はないものの、25年度は今回の施設を含め7件あるといい、市は他の6件についても調べ、指名停止も検討する。
参事は07年4月に入庁し、22年4月に同課主幹兼係長に就任して以降、建築工事の予定価格などを知りうる立場にあったという。市は同様の事案が起こらないよう、外部有識者を含めた再発防止委員会を設置する予定で、石田市長は「今後は綱紀粛正を徹底するとともに、事実関係を確認の上、厳正に対処していく」と述べた。



