太平洋戦争を生き延びた東山動物園(名古屋市)のゾウを見てもらうため、各地の子どもたちを運んだゾウ列車を題材にした絵本「ぞうれっしゃがやってきた」の作者で、元小学校教諭の小出隆司(こいで・たかし)さんが23日、老衰のため死去した。87歳だった。
告別式は25日に名古屋市で
告別式は25日午前11時、名古屋市中村区鳥居西通2の9葬儀会館ティア中村で営まれる。喪主は長男、聡氏。
戦時中のゾウ列車の実話
国は戦時中、空襲などで動物園の猛獣が逃げ出す恐れがあるとして殺処分を命令。ただ、東山動物園の園長は「ゾウは猛獣じゃない。殺すなら自分を先に」と軍に掛け合うなどし、2頭が生き延びた。
平和と命の尊さを訴え続けた
小出さんは教え子にこの話を伝えたいと、何度も当時の園長を訪ね、その話をもとに絵本を執筆。2019年の本紙の取材に、「平和と命の尊さを訴えることは、本を書いた時の園長さんとの約束。終生続けていく」と語っていた。



