熊本県嘉島町の商業施設「イオンモール熊本」で、地震発生から8時間が経過した未明、北九州市消防局の消防司令長・中禮康久氏(58)が福岡県内の消防隊による救助活動に参加するため現場に到着した。
現場では1人が無事に救助されたとの報告があり、「他にも生存者が取り残されている可能性がある。早く助けたい」と施設内に入った。消防隊員たちは粉じんが舞う中、重機で鉄骨やがれきを撤去しながら捜索を続けた。深夜でも気温が高く、班ごとに20~30分で交代しながら作業に当たった。
徹夜の作業、半日後に女性を発見
徹夜となった作業が始まってから半日が過ぎようとしていた午前11時42分、北九州の隊員が1階で女性1人を発見した。天井の板の下敷きになっており、呼びかけても反応がなかった。運び出すのに2時間を要し、生きて助け出すことはできなかった。
救助活動は8月1日正午まで続けられた。イオンによると、生存者は1人で、7人の死亡が確認された。亡くなったのはいずれも店舗の従業員で、避難後に施設内に入ったとみられる。
従業員らが戻るまでに何があったのか
激震に見舞われた現場で起きていたことを、当事者の証言を基に振り返る。



