廃墟同然の空き長屋を民泊に再生、収益でアート支援 東京・京島の実験
廃墟同然の空き長屋を民泊に再生、収益でアート支援 東京・京島の実験

廃墟と化していた空き長屋を民泊施設に再生し、その収益で地域のアーティストや文化活動を支援するプロジェクトが、東京・墨田区京島で進行中だ。助成金だけに頼らない「文化の循環」を目指す試みとして注目されている。

「廃居」の磁力と民泊の可能性

このプロジェクト「TANOMOCO」は、地域の中心であるキラキラ橘商店街(向島橘銀座商店街協同組合)からも近く、東京観光の拠点や下町の非日常を味わうのに適した場所に位置する。周辺には古い家が多く、空き家も少なくないが、銀行は古家への融資に消極的なため、民泊を始めたい人々は新築を選びがちだという。

民泊は近年、悪者にされがちだが、TANOMOCOは周辺住民と良好な関係を築けている。ルールを守らない人や周囲に迷惑をかける人がいるのは事実だが、それは民泊自体の問題ではない。交通事故が起きるからといって車を禁止しないのと同じで、道具は使い方次第という考え方だ。

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収益で地域を支える循環

このプロジェクトは民泊の収益で地域のアーティストや活動を支えるものだが、この考え方を応用すれば、民泊の収益を地域全体の支援に充てることも可能だろう。空き家を活用して人を呼び込み、仕事を生み出す手もある。建て替えが現実的でないリゾートマンションを民泊で活用し、修繕費用を稼いで長寿命化を図る方法も考えられる。

細い道沿いには文化住宅が並び、向かいにはかつて工場だった大きな空き地がある。2階からは朽ちかけた廃墟も見え、訪れる人の多くが足を止めるという。

前向きな使い方のヒント

北川さんたちの前向きな使い方には、空き家問題や地域活性化のヒントが詰まっている。民泊を単なる宿泊施設ではなく、地域の文化や経済を支える仕組みとして捉え直すことで、新たな可能性が広がりそうだ。

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