熊本県宇城市で自衛隊隊員が水を配給している。自衛隊員の献身ぶりは賞賛に値するが、その一方で、自衛隊にはミスを認めることが自己否定につながるという硬直した組織文化があると軍事ジャーナリストの清谷信一氏は指摘する。
無謬主義に蝕まれる自衛隊
アメリカ軍と異なり、自衛隊ではミスを認めることができない。組織防衛のために現状は全て正しいという建前が組織を蝕み、無謬主義に犯されているという。防衛省・自衛隊は常に正しく、意見を申す者は「敵」や「異端」とされる空気が強い。改善や改革を提案しても、「組織に対する裏切り者」として弾圧される。
隊員が去る現実
このような風土に嫌気がさして自衛隊を去った隊員は少なくない。2011年の東日本大震災では、アメリカ軍の「トモダチ作戦」により、被災した仙台空港に「MC-130HコンバットタロンⅡ」輸送機・特殊作戦機が強行着陸し、滑走路の復旧や臨時航空管制の確立、がれきや散乱車両の撤去などを進め、わずか5日間で機能が復活した。



