節約のつもりが逆効果?「お金が貯まらない」5つの落とし穴と対策
節約のつもりが逆効果?お金が貯まらない5つの落とし穴

「節約を頑張っているつもりなのに、なぜかお金が貯まらない」――そんな悩みを抱える人は少なくない。片付けのプロとして多くの家庭を支援してきた整理収納アドバイザーは、家の中を見ればその家庭のお金の使い方が見えてくると指摘する。今回は、「節約したつもり」が実は無駄使いにつながるケースや、つい財布のひもが緩みがちなジャンルのモノなど、「節約の落とし穴」になりやすい5つの事例を紹介する。

大量の食品ストックが賞味期限切れに

キッチンを片付けていると、食品庫の奥から賞味期限切れのレトルト食品や乾麺、缶詰などが大量に見つかることがある。「安かったから」「どうせ使うから」「災害用にもなるし」といった気持ちで買ったものの、存在を忘れて食べ損ない、気づいたときには期限切れ――というケースは珍しくない。

購入しても結局食べずに捨てるだけなら、お金を捨てているのと同じだ。安売りを見つけることよりも、「家にあるものを把握して使い切る」ことのほうが、結果的に大きな節約につながる。そのためには、たまに「買い物に出かけずに家にあるものを消費する週間」を作るのがおすすめで、在庫の整理になり食費の無駄を防げる。

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使いかけの美容・健康グッズ

片付けの現場では、使いかけのプロテインやダイエット食品、サプリメント、美容器具などがまとめて出てくることもある。「今年こそダイエットしよう」「健康のために続けよう」と始める時のやる気は十分で、「大容量パックで買った方が安い」とまとめ買いする。しかし、数日や数週間で飽きて使わなくなり、新商品が発売されるとまた期待して買ってしまう。

新しいことに挑戦するのは素晴らしいことだが、本当に続くかわからないうちは最初からまとめ買いをしないことも大切だ。まずは少量で試し、習慣になってから買い足すほうが、結局は無駄な出費を防げる。

SNSでバズった便利グッズ

SNSで紹介されている便利グッズは魅力的に見える。「これなら家事がラクになりそう」「みんな使っているから便利なはず」と思って購入しても、自宅の収納サイズに合わず使いこなせなかったり、ライフスタイルに合わず一度使っただけで収納の奥に眠らせてしまったりすることが少なくない。

便利グッズは、誰かの暮らしには便利でも、自分の暮らしに合うとは限らない。流行っているからではなく、「自分は本当に使いこなせるのか」という視点で考えることが大切だ。モノを増やす前に、「本当に必要だろうか」「今あるもので代用できないかな」と一度立ち止まるだけでも、衝動買いは減らせる。

タグが付いたままの服

クローゼットを整理すると、タグが付いたままの服が何着も出てくることがある。「セールで安かったから」「ちょっとしたパーティなど、いつか着る機会があると思って」「気に入ったデザインだから色違いで買っておこうと思って」といった理由で買ったものの、ライフスタイルに合わず一度も袖を通さないまま数年経ってしまうケースもある。

活用できずに収納の中に眠ったままタンスの肥やしとなっている服も、購入するのにお金がかかっている。洋服は活用して初めて価値が生まれる。1万円の服でも100回着れば1回あたり100円。反対に、3000円でも一度も着なければ、その3000円は活かせなかったお金だ。洋服を衝動買いしそうになった時には「何回着られそうか」を考える、試着をきちんとするようにすると、自然とムダな買い物は減っていく。

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あちこちから出てくる忘れ去られたモノ

片付けをしていると、「こんなところにあったんだ」というモノが次々と出てくることがある。新品の電池、文房具、洗剤、エコバッグ、ハンドクリーム……。適当な場所にしまったおかげで持っていること自体を忘れてしまい、「ない」と思ってまた買ってしまう。これが積み重なると、家の中には同じようなモノが増え、お金も少しずつ出ていく。

この問題を解消するために、片付けをするときには「モノのお仲間」をまとめることが推奨される。文房具は文房具、掃除用品は掃除用品というように、同じジャンルのモノを一か所に集めるだけでも、「持っていることを忘れる」が減る。モノの住所が決まると、重複買いも防ぎやすくなる。

お金を貯める時に一番確実なのは、特別な節約術を実践するのではなく、「今あるモノを把握し、最後まで使い切る」この習慣を身につけることだ。片付けは自分が何にお金を使い、何を活かせていないのかを知る機会でもある。「なかなかお金が貯まらない」と感じているなら、一度家の中を見渡してみてほしい。これまでの自分のお金の使い方のクセが見えてくるかもしれない。お金もモノも大切にできる暮らしのために、まずは片付けから始めてみることを提案する。