2006年に福岡市で飲酒運転の車に追突された車が海へ転落し、3児が死亡した事故から20年。事故を機に、飲酒運転と知りながら送迎を依頼・要求する「同乗罪」が罰則化されたが、違反者数が近年、下げ止まっていることが警察庁への取材でわかった。
事故から20年、同乗罪の検挙状況
事故は06年8月25日深夜に、福岡市東区の「海の中道大橋」で起きた。親子5人が乗った車が時速約100キロの車に追突されて海中に転落。長男(4)、次男(3)、長女(1)が死亡した。
追突した福岡市職員(当時)は危険運転致死傷罪などで懲役20年の判決が確定した。事故の前に友人と居酒屋やスナックをはしごし、事故が起きた時も、友人が同乗していた。
同乗罪の検挙件数の推移
事故を受けて翌07年に道路交通法が改正され、運転者が酒を飲んでいることを知りながら送迎を依頼・要求して同乗した人を直接罰する規定が新設された。
警察庁の統計によると、同乗罪の全国の検挙件数は、施行翌年の08年に1011件となった後は減少傾向にあった。だが20年に693件となってからは毎年600件台が続いており、飲酒運転の撲滅は遠い状況になっている。



