岡山大病院など全国30以上の病院が、がんや難病の治療で長期入院が必要な子供や思春期・若年成人(AYA)世代の患者を対象に、病室から仮想現実(VR)を体験できる活動を進めている。第1弾は動物園で、飼育員の解説を聞きながら参加者同士が交流できる仕組みだ。外出が難しい患者が抱える孤独感を和らげ、治療や退院後の生活に希望を持ってもらうことを期待している。
VRゴーグルで天王寺動物園へ
7月中旬、岡山大病院の小児病棟のプレイルームに4~16歳の子供計15人が集まった。VR専用ゴーグルを着けると、インターネット上の仮想空間「メタバース」に作られた天王寺動物園(大阪市)のアフリカ・サバンナゾーンが現れた。この空間は、近鉄不動産(大阪市)がメタバースの開発・運営を手がけるクラスター社(東京)と共同で開発し、イベントなどで活用しているものだ。


