日本のものづくりを支える高度な技術に焦点を当て、江戸時代にさかのぼるものから現代のものまで、さまざまな「技」の現場を訪ねた。技の基礎であり究極の「均し」に迫る。
東京銀器の歴史と広がり
「東京銀器」は東京都の台東区や荒川区などを中心に作られる金属工芸品で、江戸時代中期に制作が始まったとされる。銀師(しろがねし)と呼ばれる職人が、簪(かんざし)やみこしの飾り金具、銀の食器など、多様な銀道具を手掛け、広がっていった。
手仕事による優雅な風合いが、国内外で高く評価されている。
平田派の系譜と現代への継承
東京銀器の技法を受け継ぐ系譜の一つに「平田派」がある。9代平田宗道に師事した初代上川宗照が、昭和39年に「日伸貴金属」を創業。現在は同社代表取締役の2代目上川宗照さん(81)が平田派11代銀師として技を継承している。
上川善嗣さんは、東京銀器に携わる職人や関係者が増えていくことを願っている。



