俳優の大竹まことさん(77)が前立腺がんを公表したことを受け、早期発見のカギとなるPSA検査や治療の選択について医師が解説している。
PSA検査で見つかる潜在がんの実態
検査技術の進歩により、これまで気づかれないまま一生を終えていた潜在がんも見つかるようになった。帝京大学の宇於崎宏氏らが日本病理剖検輯報のデータを解析した結果、75〜79歳の男性では解剖で見つかる前立腺の潜在がんが、生きている間に診断されるがんの約6.9倍に上ることが明らかになっている。
治療の要は「不要な治療を避ける」こと
前立腺がんの治療で重要なのは、必要のない治療を避けることだ。大竹さんも述べているように、手術や放射線治療では排尿障害や勃起障害、直腸出血などの障害が生じることがある。放っておいても症状や生命に影響が出ないがんを治療し、後遺症が出てしまうなら、医療はむしろ有害でデメリットしかない。
治療すべきがんと様子見すべきがんの見分け方
MRIや生検などを組み合わせ、命に関わる「治療すべきがん」と、そのままにしておいてよい「様子を見てよいがん」を見分けることが、患者の生活の質を守ることにつながる。治療を選ぶ際には医師に任せきりにせず、それぞれの治療の効果と副作用を自分の暮らし方や考え方と照らし合わせ、医師と相談しながら決めることが大切だとしている。



