猫の腎臓病に新治療法、東京農工大が実用化へ
猫の腎臓病に新治療法、東京農工大が実用化へ

東京農工大学の研究チームは、猫の慢性腎臓病に対する新たな治療法を開発したと発表した。腎臓の組織が硬くなる「線維化」を抑えることで、病気の進行を遅らせる効果が確認されたという。2028年の実用化を目指し、現在動物用医薬品としての承認申請を準備している。

慢性腎臓病の猫への影響

猫の慢性腎臓病は、高齢猫の約3割が罹患するといわれる一般的な疾患で、腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には死に至る。これまでの治療は主に食事療法や輸液などの対症療法に限られており、根本的な治療法は存在しなかった。

研究を主導した東京農工大学の教授は、「線維化を抑えることで、腎臓の機能を維持できる可能性が示された。これは猫のQOL(生活の質)向上に大きく貢献する」と述べている。

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新治療法の仕組み

新治療法は、特定のタンパク質の働きを阻害することで、腎臓の線維化を抑制する。マウスを使った実験では、治療を受けた群で腎機能の低下が有意に抑えられ、生存期間も延長した。研究チームは、猫でも同様の効果が期待できるとしている。

副作用については、現在のところ重大なものは確認されていないが、今後の臨床試験で詳細を検証する方針だ。

今後の展望

研究チームは、2028年までに動物用医薬品としての承認を得て、実用化を目指す。価格は未定だが、既存の治療法と比較して高額になる可能性も指摘されている。獣医師からは「待望の治療法」と期待の声が上がる一方で、普及にはコスト面の課題もある。

なお、この研究成果は国際的な科学誌「Journal of Feline Medicine and Surgery」に掲載された。

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