政府は18日、新型コロナウイルスワクチンの5回目接種を9月から開始すると発表した。対象は60歳以上の高齢者と基礎疾患のある18歳以上で、使用するワクチンはオミクロン株に対応した改良型となる。
接種開始時期と対象者
厚生労働省によると、5回目接種は9月から順次開始される。対象となるのは、4回目接種から少なくとも5カ月が経過した60歳以上と、基礎疾患(慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、慢性腎疾患、糖尿病、免疫抑制状態など)のある18歳以上の計約7000万人。接種券は自治体から順次発送される。
使用するワクチン
今回の接種では、従来株とオミクロン株(BA.1系統)の両方に対応する二価ワクチンが使用される。ファイザー社とモデルナ社の2種類が承認されており、いずれもオミクロン株に対する中和抗体価が従来型ワクチンより高いことが確認されている。
政府の狙いと課題
政府は、秋以降の感染拡大に備え、高齢者や重症化リスクの高い人を中心に予防接種を促進する方針だ。岸田首相は「国民の命と健康を守るため、必要な対策をしっかりと進めていく」と述べた。一方で、接種率の低下が課題となっており、4回目接種の接種率は約30%にとどまっている。
医療現場の受け止め
日本医師会の担当者は「高齢者や基礎疾患のある方への5回目接種は重要だが、医療現場の負担も考慮する必要がある。自治体と連携し、円滑な接種体制を整えたい」とコメントしている。
今後の見通し
政府は、今後の感染状況や新たな変異株の出現に応じて、接種対象の拡大や追加接種の必要性を検討する方針。また、秋以降には全年齢を対象とした定期接種の導入も視野に入れている。



