更年期女性の手指変形「ヘバーデン結節」対処法 セルフケアと治療
更年期女性の手指変形ヘバーデン結節 対処法と治療

更年期世代の女性はエストロゲンの減少に加えて、遺伝的な体質や手指の使い方など、さまざまな要因が重なって、変形が起こりやすい。例えば、医学的には母親に手指の変形があると、娘も発症しやすい傾向があることは知られている。

エクオール産生能と手指症状の関連

下江医師らの研究では、エクオールという物質をつくることができる体質と手指の症状との関連も示された。

「大豆に含まれる成分が腸内細菌によって代謝されると、エストロゲンと似た作用がある『エクオール』が産生されます。ただし、誰もがエクオールをつくれるわけではなく、日本人でエクオールを産生する腸内細菌を持っている人は4割程度。手指の変形に伴う痛みがある45~60歳の女性を調べると、エクオールを産生できる人は、約25%しかいませんでした」(下江医師)

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つまり、エクオールを産生できないことが、更年期女性の手指症状と関連している可能性が考えられるとのこと。ただし、現時点では因果関係が証明されたわけではなく、さらに研究が必要だという。

手指の使い方と変形の関係

手指の使い方との関連では、指先に力をかけるような動作を繰り返し行うと、変形の原因になりやすい。具体的には、雑巾やタオルを絞る、パソコンのキーボードを強く打ち込む、ハサミを使って作業するといった動作などだ。

「手指の関節の同じ場所に繰り返し負担がかかることで、炎症が起こります。このときに生じた瘢痕(はんこん)は年を取るほど消えにくくなり、関節内の軟骨などの組織にダメージを与えていきます。これが使い過ぎによる変形のメカニズムです」(下江医師)

使い過ぎが原因だとしたら、利き手のほうが症状は出やすい気がするが、どうもそうではないようだ。

「理由はわかっていませんが、例えば、当院はみかん農家の患者さんが多いのですが、ハサミを使う右手だけではなく、みかんを支える左手に症状が出る方も少なくありません。手指の症状は単純な使用頻度だけではなく、それぞれの指にかかる力や動作の違い、体質、ホルモンの変化など、複数の要因が関係していると考えられます」

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