江戸末期の大阪庶民は高級魚を食す、歯石分析で判明
江戸末期の大阪庶民は高級魚を食す、歯石分析で判明

総合研究大学院大(神奈川県)などの研究グループは、江戸時代末期から明治初期の「梅田墓(大深町遺跡)」(大阪市北区)に埋葬された庶民の歯石を分析し、タイやサケなど当時高級とされた魚を食べていたと明らかにした。研究成果は、昨年秋に山口県下関市で開催された日本人類学会大会で発表され、今年8月に同学会の英語版誌に論文が掲載された。

歯石から魚種由来のたんぱく質を特定

研究グループは、総合研究大学院大や大阪市教育委員会、九州大などの研究者らで構成。墓地の最下部に埋葬されていた成人男女計8人の歯から歯石を採取し、たんぱく質の質量を調べた。8人中7人の歯石から、魚種由来のたんぱく質(9種類)を特定した。

「天下の台所」を裏付ける結果

分析の結果、当時「上魚」とされたタイやサケのほか、「下魚」とされたニシンやサバなど、幅広く魚介を食べていたことが判明。大阪湾ではとれない魚介も確認され、大阪が各地から様々な食材が集まる「天下の台所」だったこともうかがえた。

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