お酒の合間に水(チェイサー)を飲んでも、酒量が同じならば二日酔いの症状を軽くする効果はなさそうだ。大分大学と麦焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類(大分県宇佐市)の研究チームが人での実験をし、そんな結果を専門誌に発表した。
実験の内容と方法
研究チームは2023年2~3月、20~50歳の男性13人(平均36.2歳)に、日本酒だけ飲むときと、同じ量の日本酒と水を飲むときの2回の実験を、1週間以上あけて実施した。
具体的には、夕食をとったあと午後9時から1時間に一定のペースで飲んでもらう。それから翌日午後1時まで、睡眠時間(午後11時~翌午前5時の6時間)を除いて1時間ごとに、呼気中のエタノール濃度とアセトアルデヒド濃度を測定した。国際的に使われている6項目の自覚症状検査(頭痛、吐き気、集中力、高揚感、眠気、顔面紅潮)と認知機能検査も実施し、チェイサーの有無で差が出るかを調べた。
アセトアルデヒドと体質
アセトアルデヒドは、エタノールが肝臓で分解されてできる毒性の強い物質で、二日酔いの原因となる。今回の実験ではアセトアルデヒドを分解する酵素が働く、アルコールに強い体質の人に参加してもらった。
1回あたりの酒量はエタノールが体重1キロあたり1.3グラム、水は同15ミリリットルとした。体重70キロの男性なら日本酒が約4.2合、水は1リットル強とかなり多めの酒量と水を飲んでもらった。
結果と今後の課題
実験の結果、呼気中のエタノール濃度は「水あり」「水なし」で明確な差が出なかった。水さえ飲んでおけば大丈夫、ではないという結果だ。
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