サボテン農家・藤田さん、新規就農2年で銀賞 「異例の快挙」
サボテン農家・藤田さん、新規就農2年で銀賞

三重県津市のサボテン農家、藤田あゆなさん(36)が、国内最大級の花の祭典「関東東海花の展覧会 花の品評会」の観葉植物部門で銀賞に選ばれた。新規就農2年目での受賞は「異例の快挙」という。

約100種類のサボテンを栽培

津市内のビニールハウスには、大きさや形が様々なサボテンがずらりと並ぶ。「姿形が多様なのが魅力。育て方によって変わってくる」と、いとおしそうに見つめる先では、丹精込めて育てた約100種類ものサボテンが、太陽の光をたっぷり浴びながらすくすくと育っている。

もともと植物が好きで、大学生の時は山にどういう種類のコケが生えているかを研究していた。研究職を目指していたがかなわず、金属加工会社に就職した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

サボテンとの出会いと独立

5、6年ほど会社員生活を送っていたある日、インターネットで偶然見かけたサボテンに目がとまった。以前、どこかの店頭で見たサボテンは元気がないように見えたが、ネットで見つけたサボテンは生き生きとしているように感じられたからだ。さらに多様な形や色があると知り、「自分も育ててみたい」と思い立った。

会社を辞めて、観葉植物生産者のもとで約1年半の研修を受けた。三重県の新規就農支援も活用し、2024年8月、サボテンを生産、販売する「SABOTENKI(サボテンキ)」を設立。サボテンキの「キ」は記録の「記」から取ったもので、同時期に始めた「サボテンの記録」というブログから名付けた。

銀賞受賞と今後の展望

今年1月に開かれた「関東東海花の展覧会 花の品評会」に、紫色のトゲが特徴的な「紫太陽」を出品。70年以上の歴史を持つ伝統ある展覧会の観葉植物部門で、112点の中から、11点の銀賞の一つに選ばれた。

紫太陽について、「本来の色や形を最大限に引き出すため、水やりや日当たりの管理など、栽培環境には特にこだわり、試行錯誤を重ねてきた」と振り返る。

補助金や販路開拓などの支援を行っている県中央農業改良普及センターによると、新規就農2年目での受賞は「異例の快挙」という。

現在は、インスタグラムでの発信やオンラインショップやイベントでの販売のほか、赤塚植物園(津市)などに卸している。「水を与えるタイミングや日の当て方、肥料の量や種類によって、姿形が変化する。自分だけのオリジナルを作れる」と語る。

今後は、現在2棟あるビニールハウスをさらに増設し、サボテンの種類や数を増やしていこうと考えている。「今回の受賞を励みにして、花や緑のある生活の楽しさ、素晴らしさをもっと広く伝えたい」。飽くなき向上心を抱き、バラエティーに富んだサボテンを育てていく。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ