中村ゆりさん襲った腸閉塞、保存的療法と手術で回復も再発率高く
中村ゆりさん襲った腸閉塞、回復も再発率高く

女優の中村ゆりさん(44)が7月、腸閉塞のため来年1月から放送予定のNHKドラマを降板すると所属事務所が発表しました。腸閉塞は腹痛で救急受診する患者によくみられる疾患です。何が原因で発症し、予後はどうなのでしょう。

腸閉塞の原因と症状

腸閉塞とは腸が狭くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)して、腸内容が流れにくく通過障害を起こした病態です。腹痛や悪心・嘔吐が出て、排便・排ガスが止まります。小腸と大腸、どちらも閉塞することがありますが、腸閉塞の4分の3は小腸閉塞です。

症状はへそ周辺やみぞおち(心窩部)を中心とする波打つような痛み(疝痛)が多く、小腸閉塞では初期から嘔気や嘔吐があります。大腸閉塞では、初期に排ガスが止まり便秘や腹満(腹部膨満感)などの症状が多いようです。

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症例:絞扼性腸閉塞の手術

65歳の女性Aさんは10年前に子宮体がんで子宮全摘術を受けています。1カ月前の夕方、急に激しい腹痛が起こり、嘔吐も2~3回あり、救急受診しました。痛みは持続性で、強くおなかは張るものの、便もおならも出ません。血液検査では軽度の炎症を認めるだけですが、造影CT検査で小腸の一部が造影不良で腹水など絞扼性腸閉塞の所見がみられます。

緊急で手術を受けると、ひも状の癒着物で60センチほどの小腸が締め付けられ、一部が壊死しています。その部分を切除し再建しました。術後経過は順調で1週間後に無事退院しました。

再発率と予防

退院時に看護師から、腸閉塞は再発しやすいので、日ごろからおなかの調子を整えましょうとアドバイスされました。保存的療法、手術で回復しても再発率は高いとされています。

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