今年の夏は気象庁が「酷暑日」(最高気温が40度以上の日)と名付けた日が7月の時点で5日連続で観測されるなど、記録的な暑さが続いている。暑さ対策は全世界的にさまざまな分野で行われており、7月に閉幕したFIFAワールドカップ2026では熱中症リスクを軽減するため「ハイドレーションブレーク」と呼ばれる給水タイムが設けられた。また、全国高等学校野球選手権大会では数年前から「クーリングタイム」(給水タイム)が設けられている。
暑さ対策の基本と栄養学の視点
普段から激しい練習をこなし、体力に自信のある選手たちでさえ暑さと戦うのは簡単ではない。暑い時期には小まめな水分補給が欠かせず、屋内だからといって油断せずにエアコン等を使って部屋の温度を下げ、屋外に出るときには帽子や日傘を着用するとよい。香川さんはファンのついた作業着や持ち運びのできる小型の扇風機も活用しているという。
栄養学の観点からは、夏場は暑さで体力を消耗したり、冷房と外気温の差で自律神経が乱れがちになり、食欲がなくなってしまうことも少なくない。身体は毎日摂取する食べ物からつくられており、活力増進にはバランスのよい食事が欠かせない。食欲がなくなり、栄養に偏りが出てしまいがちな夏は要注意な季節だ。9月に入っても暑さは続き、食欲が落ちたまま栄養の偏りが続けば体力の低下につながる。
コンビニで買える「冷やし中華」がおすすめ
暑い夏に食欲を維持しながら、毎食ごとにバランスのよい食事をとるのは簡単ではない。そこで、気軽に試せる「コンビニでも買える」という観点から、暑い夏を乗り切るための栄養素を考えてみたい。
コンビニで売られている食品には栄養バランスがあまり考えられていないものもある。消費者側がおいしさばかりを基準に選んでしまえば、栄養に偏りが出てしまう。その中で香川さんがおすすめするのは「冷やし中華」だ。さっぱりしていて暑い夏にぴったりで、麺類なので炭水化物は摂取できるほか、きゅうりやハムなどさまざまな具が入っており、コンビニ食の中でもとりわけバランスがとれているという。



