52歳女性が不整脈専門クリニックでスピード診断、24時間ホルター心電図で不整脈は0.1%未満と判明
52歳女性、不整脈専門クリニックで診断 不整脈0.1%未満

突然、胸がバクバクと激しく打つ感覚に襲われた52歳の女性が、東京・代々木にある不整脈専門クリニックを受診した。24時間ホルター心電図による精密検査の結果、不整脈の頻度は総心拍数の0.1%未満で、治療の必要はないと診断された。この体験を通じて、定量データに基づく診療の重要性を実感した女性は、院長への取材を申し込んだ。

検査技師からの意外な助言「安静にせず、いつも通り活動を」

検査技師からは、「むしろ安静にしようとせずにいつものように活動してください」との助言があった。代わりに、食事や運動(階段の昇り降りなど)、排泄、睡眠の時刻、さらに動悸や不整脈の症状が現れた時間帯を詳細に記録するよう指示された。

帰宅後、一度だけ不整脈が発生したが、それ以外は心拍は安定していた。夜には装着している器具の違和感もなくなり、熟睡できたという。

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24時間ホルター心電図の結果:総心拍数9万3016回、不整脈は9拍

翌日、クリニックで結果を聞くと、データを集計したレポートが手渡された。通常、成人の24時間の総心拍数は約10万回。筆者の場合は9万3016回で、そのうち不整脈はわずか9拍。総心拍数に対する割合は0.1%以下だった。

一般的に治療が必要となるのは、総心拍数の10%を超えるケース。健康な人でも「脈が飛ぶ」「一瞬、胸がドキっとする」といった不整脈(期外収縮)は珍しくなく、多くは心配のないものだという。1日数回の不整脈症状で神経質にならなくていいとわかり、ようやく肩の力が抜けた。

院長の診療姿勢「感覚的な慰めではなく、客観的数値で納得を」

検査データという確かな根拠を基に、終始患者に寄り添う井上院長の診療に感動した筆者は、思わず「取材させてほしい」と懇願。目を丸くしながらも快諾してくれた井上院長に、早速こんな投げかけをしてみた。「心臓専門のクリニックですと、年配の患者さんが多いイメージですが、実際どんな年代の方が多いのでしょうか」

すると、こんな答えが返ってきた。「おっしゃるように以前勤めていた大学病院の循環器内科では、70~80代の患者さんが圧倒的に多かったですが、こちらは東京・代々木というエリアの特性や、WEBを見て来院されることもあってか、40〜50代の患者さんが非常に多くいらっしゃいます。女性の方も多くみえますね」

井上院長によれば、とくに女性は表現が豊かで、胸の症状の訴えも「ドキドキ」「バクバク」から「モヤモヤする」「リズムがおかしい」など、実に多様だという。「だからこそ、症状から考えうる原因をひもときながらも、検査による『定量的(数値的)なデータ』でお示しすることが重要だと考えています。感覚的な慰めではなく、客観的な数値を見ることで初めて心底納得され、それによって症状が和らいだり、生活習慣の見直しにつながったりと、前向きな変化を促すことができるのです」

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